2009年3月26日木曜日

万葉時代の魚介類

万葉集に出てくる魚介類を上げてみました。
現在では,結構値の張るものが多いですね。
葦蟹(あしがに),鰒(あはび),鮎(あゆ),鰹(かつを),蜆(しじみ),細螺(しただみ),鮪(しび),鱸(すずき),鯛(たひ),鯯(つなし),鮒(ふな),鰻(むなぎ)などです。
アワビ,タイ,マグロ,ウナギなど,結構贅沢な魚介類が獲れ,食していたようですね。
ウニ,サザエが出てこないのは,アワビが十分獲れるため無理して食べる必要がなかったのかも知れません。
また,次の防人歌から,アサリやハマグリが潮干狩りの道具を使わなくても簡単に拾えていたことがうかがえます。

家づとに貝ぞ拾へる 浜波はいやしくしくに 高く寄すれど(20-4411)
いへづとにかひぞひりへる はまなみはいやしくしくに たかくよすれど
<<故郷の家のお土産にと貝を拾っている。浜に波がしきりに高く押し寄せても止めずに>>


このほか,哺乳類の鯨(いさな)もたくさん獲れていたようです。
現代人にとって羨ましいかぎりです。

0 件のコメント:

コメントを投稿