2009年3月6日金曜日

万葉集で出てくる○○山

エクセルに少し詳しい人なら「オートフィルタ」という機能があることを御存知かもしれません。
この機能の「オプション」では,「○○」「で終わる」や「で始まる」ものだけを表示することができます。
例えば,単語の漢字表記の欄で「山」「で終わる」と指定すると,「○○山」の単語だけが現れてきます。
今登録している約5,000語の万葉集に出てくる単語の内,「○○山」の単語の数は,200語余り出てきます。
そのほとんどが地名です。有名な山の名前をあげると次のものが万葉集に出てきます。
安積香山(福島県),足柄山(神奈川県),逢坂山(京都府・滋賀県),天の香具山(奈良県),有馬山(兵庫県),生駒山(大阪府・奈良県),碓氷の山(長野県・群馬県),畝傍山(奈良県),大江の山(京都府),春日山(奈良県),葛城山(大阪府・奈良県),子持山(群馬県),白山(石川県、福井県、岐阜県),立山(富山県),筑波山(茨城県),名張の山(三重県),箱根の山(神奈川県),比良山(滋賀県),二上山(奈良・大阪,富山),美濃の山(岐阜県),耳成山(奈良県),三輪山(奈良県),由布山(大分県),吉野の山(奈良県)
「○○山」以外に「富士の高嶺」のように富士山を表すものもあります。
この他の「○○山」については,平城京や明日香近辺にある奈良県の山がたくさん出てきます。
写真は名張の山です。前の橋が邪魔ですね。
もちろん,今となってはどこにある山か不明なものもあります。
200以上の「○○山」が万葉集に出てくるということは,日本人の山に対する思いがことのほか強くあるということのあらわれなのかもしれません。
たまには,1300年前から詠まれているお近くの山にのぼってみたり,ながめてみたりして,万葉人の思いに浸るのも面白いかもしれませんね。

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