2010年10月10日日曜日

初秋の明日香

昨年6月に東京奥高尾でホタルの乱舞を見つつの再会(本ブログでも紹介)続き,先週土曜(10月2日)に万葉のふる里「明日香」近辺を眼下に望む里山の古民家風料亭で大学時代の万葉集研究のクラブメイトと1年3カ月ぶりに再会しました。
今回のイベントも主に私が地元メンバーの協力を得て企画を進めてきました。
天候にも恵まれ,この日を楽しみにしていた参加者は地元で採れた食材をベースとした色合いも鮮やかな会席料理を味わいつつ,お互いの近況報告や昔の思い出を時間を忘れて話し合いました。
実は何十年も前のクラブ創設の日にはキャンパス内にある当時古民家を移設した施設で数十名が集まり盛大に行われました。
その施設には和室が3部屋ほどあり,ふすまをすべてとって大きなひと部屋に全員大きな円形に座ったような記憶があります。
今回再会した人達はその中の一部ですが,これからもこういったイベントを継続開催し,参加者を少しずつ増やしていければと考えています。
次回は再来年の春,万葉集で越中歌壇として大きな存在感を持つ富山でホタルイカ,シロエビ(シラエビ),サヨリなどの近海の春の幸を味わえるのを楽しみに再会しようということになりました。
また,メルマガを定期的に発行することを決め,当日は私の携帯電話からあらかじめ用意していたメルマガ創刊号を登録メンバーに送りました。
早速,今回都合で参加できなかった埼玉のメンバーから「メルマガ創刊おめでとう!」という返事がきました。
料亭での懇親会後は,JR奈良駅へ移動し,カラオケボックスで往年のSongsを唄い盛り上がりました。それにしても関西のカラオケボックスは本当に良心的。またそれも感動でした。
その晩東京から来たメンバーとスーパーホテルロハスJR奈良駅に一泊(天然温泉も満喫)し,翌日は古都奈良市内の散策を地元メンバーのアレンジで行いました。
奈良市内は小学校の遠足で来たときから数えて10回以上私は来ていますが,今回古い奈良,新しい奈良を改めて見て,1300年の歴史の奥深さをまた強く感じることができたのです。

この後メンバーと別れた私は,ひとりで明日香に戻りました。昨日は集団移動で十分見ることができなかった明日香の風景を見るためです。
私が今回のイベントを10月2日にした理由のひとつに,明日香の里ではまだ稲刈りがほとんど行われていない時期で,一面黄金色の稲穂で満たされた稲田の風景を楽しめるのではないかと思ったからです。
そして,明日香に戻ってみると,彼岸に咲き,既に散っているはずのヒガンバナ(マンジュシャゲ)が何とまだ見ごろでした。
今年は猛暑でヒガンバナの開花が遅れたことが幸いしたようで,本当にラッキーでした。
写真は10月3日午後に撮ったものです。

今回の明日香,奈良訪問は本当に充実し,心から楽しく感じられた2日間でした。1年以上かけて準備をしたことが報われた気がします。
忙しい中集まってくれた仲間,手間を惜しまずいろいろアレンジしてくれた仲間,日本の風景を大切に守って暮らしている奈良の人々,そして訪問者を優しく包む奈良の自然に感謝しつつ,私は穏やかな気持ちで万葉のふる里を後にしました。

  里渡る明日香黄金と紅の風 まほらで友ら優しく包む  (たびと2010年10月作)

次回からは,動きの詞(ことば)シリーズに戻り,「設く(1)」に続く。

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