<富士山の途中まで>
本日,天の川君と一緒に富士山の八合目までハイキングに行ってきました。
富士山へハイキング? 登山じゃないの? と思われる方もいらっしゃるかと思いますが,頂上まで行かないつもりだったのでハイキングとしました。
天の川君は途中「歩くのしんどいわ」「靴の中に小石が入って痛おてたまらんわ」「腹減った」「のどが渇いた」「酒が飲みたい」などうるさいことばかり言ってましたが,何とか帰りの電車に乗れ,ほっとしたところです。
今,新しいパソコンを使い,帰りの電車の中からブログアップしています(写真は後日追加)。
<工程>
今日は,朝早く家を出て,湘南新宿ラインで国府津まで行き,御殿場線で御殿場(万葉集によく出てくる足柄の次の駅),御殿場から富士登山バスに乗り,須走口に10時前につきました。
その日の御殿場駅は自衛隊の演習を見に行く人でごった返していました。危うく自衛隊の訓練施設行のバスに乗ってしまうところでした。
バスは渋滞で到着が遅れ,出発時間が20分遅れました。さらに出発後も渋滞にはまり,予定より40分ほど遅い午前11時少し前に須走口五合目につくことになってしまいました。
写真は須走口五合目の案内板です。この地図の本八合目(標高約3,400m)を目指しました。
ここからは,もちろん徒歩です。
最初は勾配が結構きついものの次の写真のような樹林の中を歩く快適なハイキングです。
当日は猛烈な台風15号が沖縄地方に近づいていて,富士山の天気や風を少し心配しました。2,500~3,000mあたりに雲が少したなびいていましたが,それより上も下も快晴でした。
次の写真は,樹林地帯を抜け,雲がたなびいているあたりの高さから見た山中湖です。
万葉集にも次のような短歌がありますが,まさにそんな感じでしたね。
富士の嶺を高み畏み天雲もい行きはばかりたなびくものを(3-321)
<ふじのねをたかみかしこみ あまくももいゆきはばかり たなびくものを>
<< 富士山は高く恐れ多いので雲も行く手をはばまれてたなびいている>>
風は微風程度で,急勾配を登って火照った体をちょうど良い具合に冷やしてくれました。
「六合目」には順調に到着,しかし,ようやく着いた次の休憩場所が「本六合目」,その後は標高が3,000mを超えて空気が薄くなり息も絶え絶え。
次の写真はやっと着いた七合目の山小屋「太陽館」(標高3,090m)です。最近出張で新横浜プリンスホテル(シングル)のスペシャルプラン素泊まり6,300円で宿泊したのですが,ここも同じ値段ですね。競争が無いのでこの値段でも泊まる人がいるということでしょうか。
天の川君の歩行速度の遅れもあり日帰りの設定で本八合目まで行けるか少し心配になってきました。けれど,「本七合目」から「八合目」までは,それほど距離はなく,何とか遅れを取り戻し,予定の時間通りさらに上の「本八合目」に到着しました。ここが,次の写真のように吉田口登山道と合流する場所です。標高は約3,400mで頂上まで後1時間半くらいで行ける場所です。
ここの山小屋前で少し休憩し,予定通りそれ以上上には行かず下山道を下ることにしました。
今回楽しみにしていたのは,本八合目からの下山道(登りとは別のコース)でのいわゆる砂走りです。駆け足くらいのスピードで砂地の下り道を降りていくのですが,体重を後ろに倒し,足で砂を押す感じでスピードを上げます。足への負担が思ったほどなく,快適に下って行けます。
ただ,最初は調子が良かったのですが,途中から砂の層が薄くなっている下り坂があり,砂が固い石の上を潤滑油のようにすべり,何度もしりもちをつきそうになりました。
さらに,トレッキングシューズに付けていたスパッツのコムが切れ,小石がトレッキングシューズに入りこみ,何度も靴を脱いで砂を出す羽目に。その間,私より年上と思われる女性が「気をつけてね」といって,砂を巻き上げ追い抜いていきます。
富士山の下り道の怖さを少し味わいました。今度は,もっと装備を工夫してみたいと思いました。
天の川君は今回の富士ハイキングをやってみてどんな感想を持っているのかな?
天の川 「次はたびとはん一人だけで行ってんか。ワイはもうコリゴリやわ」
天の川君の今年の夏休みも思い出深いものになったようですね。さて,次回から新たなシリーズを始めます。
万葉集に出てくるモノ,風習などで現在でも形は変わっていても,その源流が引き続き残っている言葉を取り上げていきます。
新シリーズ(今もあるシリーズ「網(あみ)」)に続く。
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