日本のシルバーウィークも終わったのですが,わたしは9/27まで休みですので,シルバーウィークスペシャルを今からお送りします。
9/23 早朝,羽田空港を出発(写真は人影少ない羽田空港)。
午前9時(現地時間)過ぎに台北松山(ソンシャン)空港に着きました。9/26まで妻とともに,いつもの完全フリータイム台北旅行の3回目です。
空港での入国審査に予想外に時間が掛かりました。
今まで台北に来たときには無かった,両人差し指の指紋を採取することを義務付けられました。なかなか機械がOKを出さない人がいて,行列が進みませんでした。
空港を出たのは10時近くになりましたが,それでもホテルのチェックイン時間までまだ何時間もあります。
MRT(地下鉄)で雙連(シァンリャン)駅近くの宿泊予約をしたホテルに寄って,荷物を預かってもらいました。
身軽になった私たちは,MRTで近くの土林(シーリン)駅に向かい,そこからバスで故宮博物院(グーゴンボーウーユエン)へ行きました。
故宮博物院の展示エリアには入らず,博物院の敷地内にある「故宮晶華(グーゴンジンホア,英語名はSilks Palace)」というレストランで昼食をとりました。
台湾の中でも高級レストランに属しているだけあって,値段もそれなりですが,私たちはこのレストランの味や材料にこだわりを感じています。そのため,台北を訪れるときは時間が許す限り来ることにしています。
今回は,海鮮中心でオーダすると決めていましたので定番の翡翠餃子(故宮博物院で有名な白菜翡翠を模した色にしている蒸餃子),シンプルな海老餃子を前菜にまず注文。
こういった飲茶風のものですら,中に入っている海老やイカ等の材料が抜群に感じられました。
そして,メインは海鮮硬焼きそばと海鮮タンメンを頼みました。それぞれ,大きな生ホタテが2個ずつ,小粒ですがプリプリの海老が4匹ずつ,肉も野菜もたっぷり入っていて,味付けも深みがあり,満足でした。
1時間以上かけた昼食後は,故宮博物院売店で小物を物色し,バスでMRT劍譚(ユァンタン)駅へ行き,そこからMRTで少し寄り道をしながら,午後3時少し前に中正記念堂(チョンシェンチーニェンタン)(蒋介石の業績を讃えた記念堂)につきました。
午後3時の衛兵交代式にギリギリ間に合いました。イケメンの衛兵が一糸乱れぬ歩調で交代をする姿を見ようと,多くの人が見学に来ていました。
また,その後記念堂の中央広場では,陸海空群の合同軍楽隊が行進・演奏する中,陸海軍の衛兵が300名ほどが銃剣を持ち,これも一糸乱れぬ銃剣を操りながらのマスゲーム風のパフォーマンスを行っていました。
まったく,予定になかった台湾陸海空軍の行事の一面がみられて,小国の軍の関係や国民へのアピール方法や工夫について興味を覚えました。
それからホテルに戻りようやくチェックイン。一休み後は,MRT劍譚駅に行き,地元の人や観光客(ほとんど日本人を見かけず)で活気あふれる土林夜市で食事や散策をゆつくりして,長い台北1日目は終わりました。
万葉集に豊島采女(とよしまのうねめ)が天平11年8月20日に橘諸兄邸での宴席で詠んだとされる短歌があります。土林夜市を歩いている雰囲気に似ている部分もあるかもしれません。
橘の本に道踏む八衢に物をぞ思ふ人に知らえず(6-1027)
<たちばなのもとにみちふむ やちまたにものをぞおもふ ひとにしらえず>
<<橘の木のそばにある道が踏まれ,八方に分かれるように,いろんなことを思っている人たちに,私の気持ちを知って貰うこともない>>
立派な橘の木にはそれを目印にして多くの人が集まる(渋谷駅のハチ公のように)。でも,その人たちはいろいろな思いや方向性を持って生きている。それぞれが理解しあえているわけではないし,私のことをよく知っているわけでもない。
その状況を孤独と感じるか,異邦人(旅びと)としての立場をわきまえ,外からいろんな人が集まる場所の雰囲気を傍観者として楽しむか,それもまた旅をする人それぞれの思いや感じ方なのかもしれませんね。
2015 シルバウィークスペシャル(2)に続く。
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