2015年9月25日金曜日

2015 シルバーウィークスペシャル(2) … 台北の朝市,温泉,夜市また楽し

台北に来て3日目の夜が明けました。昨日は台北及び周辺のさまざまな場所を周りました。
まず,宿泊ホテル最寄のMRT雙連駅から北に向かって,次の錦西(ジュンシー)通りまで,約200m続く朝市(雙連早市)を見ました。

ほぼ地元の人向けのマーケットです。果物,野菜,鮮魚,鶏肉中心の肉類,乾物,惣菜,雑貨,衣類などが,所狭しと店が並べられていました。



食料品は,ほとんど量り売りでした。果物のブドウもいくつかの店で売られていましたが,その中に日本の岡山産ピオーネというものもありました。地元で人気なのでしょうか。


写真は撮りませんでしたが,一つ驚いたのは,一つの店のなかに,人ひとり通れるスペースがあるにせよ,鮮魚(氷の上に生魚が並べられている)と女性下着売り場が何の仕切りもなく隣り合って,並べられていました。同じ出店オーナのようなのですが,どういうビジネスモデルかまったく見当が付きませんでした。
さて,その後,MRT台北車駅に向かい,台北の南方にある温泉地烏來(ウーライ)行きの始発バスに乗りました。乗車時には私と妻の二人だけでしたが,台北市内をMRT新店(シンデイエン)駅にバスが進む間にほぼ満席になりました。
新店駅からはMRTからバスに乗り換えた思われる団体客が乗ってきて,通路も乗客で満員状態になりました。
満員のバスは山岳地帯に入り,スピードを緩めることなく,ヘアピンカーブを疾走します。立っている乗客は,しっかりつり革や手摺などにつかまり転倒防止体制を必死に維持しています。
20分ほど経って,ようやく烏來に到着。こんなに多くの乗客が乗っていたのに,現地にはあまり人がいません。乗客もバラバラな方向に分散していきました。
まだ,平日の朝10時半を過ぎた時間だったためか,私たちが向かった老街と呼ばれる旅館,飲食店,お土産屋さんが並ぶ通りも閑散としているどころか,半分位シャッターが閉まっていたり,工事をしている店もありました。通りの真ん中では,犬たちが寝そべっています。




さらに奥に進み,トロッコ列車の乗場を少し過ぎたところの温泉館に入り,温泉に浸かることにしました。客は私たち以外誰もいません。私たちは温泉に浸かりたいだけなので,一番安い個室を選びました。そこは部屋というより,ドアで仕切られた風呂場のような場所に案内され,そこで,脱衣をして入るというシンプルな感じでした。
温泉の湯を割と清潔感のある石版造りのバスタブに自分で蛇口から勢いよく出る湯を入れ,満杯にして入りました。

その浴室からは,渓谷や対岸の山が見え,ゆったりと温泉(食塩泉系?)に浸かることがでしたのですが,温泉効果か数分で体が火照ってきてしまいました。
その後は,身体を冷やしては入るの繰り返しを2度ほどして,入浴終了。結構体に効く温泉のような気がしました。
入浴後は老街の開いている店で昼食を取りました。そこには行きのバスで新店駅から一緒だった団体さんの一部がいましたが,他の客はいませんでした。


食事は楽しみにしていた竹筒に入ったおこわと地元で採れた野菜のいためものや臭豆腐を注文して,ヘルシーで美味しい食事を満喫しました。



13時にバスで烏來から新店駅に戻り,そこからMRTで北投(べイトウ)駅に移動しました。その間,バスもMRTも温泉の効果か私はリラックスして爆睡状態でした。
北投駅に着くと,かすかに硫黄の匂いがしました。ここから,新北投駅までは別のカラフルな電車に乗り換えます。


新北投駅に着くとさらに硫黄の匂いが強くなり,温泉地であることが分かります。
そこで,私たちは新北投温泉街を抜けて,20分ほど歩いて地獄谷を見ました。高温のお湯が湧きだしているところです。


新北投温泉は都会に隣接している温泉地で,何か道後温泉の亜熱帯版を思わせるような雰囲気を私は感じました。
烏來の温泉効果がまだ残っているような感じもあったので,新北投温泉での入浴はせず,温泉街や日本では植物園の温室でしか見られないような樹木,そして野生のリスの動き,鳥の鳴き声なとを楽しみました。
万葉集に,大伴旅人が九州のある温泉地で聞いた鳥の鳴き声で,無き妻を偲ぶ短歌があります。

湯の原に鳴く葦鶴は我がごとく妹に恋ふれや時わかず鳴く(6-961)
ゆのはらになくあしたづは あがごとくいもにこふれや ときわかずなく>
<<湯の原で鳴いている鶴は,亡き妻を恋い慕う私のように気持ちなのか。鳴きやまず鳴いている>>

私たちと違い,家族無しで行った旅人はさすがにさびしかったのでしょうね。
さて,私たちはホテルに戻って一休みした後,夕食には楽しみにしていた,小龍包を食べに京鼎楼(ジンディンロウ)に行きました。ホテルから歩いて10分もかかりません。
京鼎楼は,最近日本にも結構店を出すようになりました。台北の京鼎楼は前々回(約4年前)台北に来たとき,美味しかったので,今回是非行きたいところの一つでした。
千切り生姜を乗せて定番の小龍包,海老蒸餃子を食べ,〆は海老卵チャーハンで今回も大満足でした。




その後は,ホテルから徒歩圏の寧夏(ニンシャー)夜市を覗いてみました。


ファッション系も多かった前日の土林夜市と違って,ほぼ食べ物だけの屋台夜市でした。博多の屋台をもっと密集させたような感じでした。
来る人も多く,人気屋台の前では行列ができ,人がすれ違うのもままならないところもある状態でした。日本でのお祭りや花火大会開催時のような雰囲気が毎夜続くのですね。



今回初めて行った夜市の場所ですがお勧めです。
2015 シルバウィークスペシャル(3)に続く。

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