2012年12月31日月曜日

年末年始スペシャル「2012年本ブログ投稿を振り返って」

<私の本業が忙しい理由>
今年はこの投稿を含め60件アップできました。今年始めの予想では70件以上いけるかなと思ったのですが,私の本業であるソフトウェア保守開発の業務が多忙で,やっとここまででした。
ところで,その業務が多忙な理由は次の通りだと私は考えています。
ソフトウェア保守開発の業務案件(以下,単に案件といいます)は,1案件単位の平均的な規模は比較的小さいのですが,規模のバラツキ(標準偏差)は結構大きいのです。また,案件発生は完全には予測不可能で,案件の発生はいわゆる「統計的な考え」に基づく必要があります。
ここでいう「統計的な考え」とは,銀行のATMの台数,駅の改札機の台数,スーパーのレジの稼働数,高速道路の料金所のゲート数などをどれだけ用意すれば,処理待ち時間がどの程度になるかという検討です。
<ATMの待ち行列で例示>
案件の発生は,ATMの例では出金,入金,振込,記帳,残高照会などを行うひとりのATM利用者の到着を指します。ソフトウェア保守開発要員数に対応するのは,ATMの設置数となります。
みなさんは,給料日前にATMコーナーに行くと空いている多くのATMを見るでしょう。いっぽう,給料日にはATMはフル稼働で,空くのを待っている人の列に出会います。
このようにバラツキが大きいのはソフトウェア保守開発案件もATMの利用者数も同じです。
また,利用者は残高照会だけして帰る人もいれば,ATM操作に慣れないのに何件もの振込をする人もいます(そんな人を見ているとイライラを感じた経験はありませんか?)。1利用者のATM専用時間のバラツキが非常に大きいのも保守開発案件対応時間と似ています。
<対応エンジニアに空きはない?>
ただ,似ていないのは,ATMはある程度利用されていない時間があっても統計学の待ち行列理論から見て最適であればOKですが,ソフトウェア保守開発の要員は空きが発生しないことが第一命題になっています。
そのため,待ち行列での最適性とは無関係に要員に空きを発生させなくする方法は,最低限の要員で体制を組み,案件が重なったときは残業でこなすということになります(私が勤める会社のように割増の残業代を払ってやるからよいだろうという経営者の発想はまだましで,残業が発生するのはお前のせいだからサービス残業で対応するんだというブラック企業もあると聞きます)。
もちろん,都度案件の外部委託も考えられますが,規模が比較的小さく,納期も短いため非効率です。結局,案件が極端に集中すると要員の残業時間が非常に多くなってしまいます。
待ち行列理論を勉強し,多少の空き時間が出来ても最適という認識になれば,空き時間は代休を取得したり,スキルアップや環境整備に回し,次の案件対応をより効率的にできることのメリットを経営サイドはもう少し理解すべきだと感じた一年でした。
<この1年のブログアップ>
さて,私事はこのくらいにして,本ブログの2012年を振り返ってみます。
年初は,(万葉集の)私の接した歌枕シリーズ「須磨」で始まりました。歌枕シリーズは福島県の「相馬」,愛媛県の「松山」と続き,1月7日からは前年(2011年)8月より続けている「対語シリーズ」戻りました。
3月末まで「対語リーズ」を続け,4月に入って,200投稿記念としてスペシャル記事を書きました。
その中でも,富山県高岡で学生時代に一緒に万葉集を研鑽したメンバーやその後輩たちと集いを持てたことは今でも印象に残っています。
その後,ゴールデンウィークスペシャルとして「私の接した歌枕」シリーズ(湯河原,三輪山,丹波,葛飾)をアップし,再び「対語シリーズ」に戻りました。
1年間連載してきた「対語シリーズ」は8月第1週で最終回としました。その後は私の夏休み近辺の状況をアップした夏休みスペシャルに入りました。
実は,今年の夏休み,私の行動力は結構すごかったと自画自賛したくなるほどです。
青春18きっぷで奈良の明日香村を往復したのは昨年でしたが,今年はそれに加えて大津から宇治まで奈良街道を夜を通して歩きました。
また,女夫淵温泉から加仁湯までや富士山本八合目(標高3,400m)までトレッキングをしました。さらに,私が会社でのポジションが変わったこともあり,多くの人たちと何度も宴で飲みました。
そんなこんなをブログにアップできたことは思い出深いことです。
そして,夏が終わり,新らたに「今もあるシリーズ」を開始しました。
その後も多忙な仕事の傍ら,8月加仁湯までしか行かなかった奥鬼怒ですが,10月上旬にはその先鬼怒沼(標高2,000m)まで登りました。秋晴れの空,筋雲,山並みが沼の水辺に映り,本当にきれいでした。
<閲覧数もアップ>
この1年のアクセス数は1年前の1.5倍に増えました。また,7月ひと月のアクセス数はこれまで1ヶ月のアクセス数の最高を40%以上上回るアクセス数となりました。そのほか特徴的なことは,海外からのアクセス比率がアップしました。特に米国からのアクセス数が今年の後半から急速に伸びています。
来年も300号を目指し,より多くの方に読んでもらえるよう,ブログアップを続けていきます。
ただ,次の有名な元興寺の僧侶が詠んだとされる旋頭歌に出てくる「白玉」を「万葉集」と考えるとその歌から諭(さと)されるため,アクセス数をあまり気にせず書き続けることにしましょう。

白玉は人に知らえず知らずともよし知らずとも我れし知れらば知らずともよし(6-1018)
しらたまはひとにしらえずしらずともよし しらずともわれししれらばしらずともよし
<<白玉の本当の価値は人に知られていない。知らなくても人は困りはしない。その価値を人は知らなくても自分さえが知っていれば人が知らなくてもそれでよいのだ>>

年末年始スペシャル「万葉集:新春の和歌(1)」に続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿